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最近、コーヒーのお店増えてきていると思いませんか?例えば、日本橋界隈で考えると北浜で名をはせた「ブルックリンロースティングカンパニー」が進出してきました。お店が自分たちの目で豆を選び、ロースト方法を考えて、できあがったコーヒーを提供する。喫茶店とはちょっとちがったアプローチです。例えていうならば、中華料理店ばかりだったところに、ラーメンに着目して一種類のラーメンを突き詰めていくような感じでしょうか。

そうしたコーヒー店が増えています。

もちろん、わたし自身喫茶店を否定するつもりは毛頭ありません。文庫本を一冊携えて、ふらりと喫茶店に行き、コーヒーをすすりながらぼんやり読書をする時間は格別のものがあります。要は、コーヒーを切り口に、その楽しみ方が広がってきているなと感じるわけです。

生豆から自家焙煎。すぐさま販売

こうしたコーヒー熱の高まりから、自分でコーヒー豆を買って、自宅でドリップコーヒーを楽しむという人が増えているのではないかと思われます。実際、先に触れたブルックリンロースティングカンパニーでも豆のみで販売しています。しかし、こうした新進気鋭のコーヒー店ばかりに注目していてはいけません。実は、日本橋にもこだわりをもって営業しているコーヒー豆販売の専門店があります。今回はそんなお店、「グリーンビーンズパーラー」を紹介します。

そもそも、名前を聞いて「?」と思った人はきっとコーヒー好きのはずです。「グリーンビーンズ」とあります。そうです。このお店は、生豆を取り扱うお店なのです。生豆を店頭の焙煎機で煎り、それをお客さんに販売するお店。だからこその「グリーンビーンズパーラー」なのです。

まずはお店への行き方を紹介しましょう。といっても、あきれるほど簡単です。日本橋1丁目交差点から堺筋に沿って南下すると日本橋2丁目交差点に到着します。この交差点から東に進む通りがあり、これが黒門市場の中へと続いています。その道をまっすぐ入っていくと、左手にお店が見えてきます。お店の名前と同じく、グリーンを基調とした看板が現れ、店舗の前にはところ狭しとさまざまな産地の生豆が置かれています。すこし脇を見てみると、挽きたて・煎りたてのコーヒーがポットに入れられており、試飲できる環境が整えられています。

店頭を眺めていると、本当に数多くの豆が取り揃えられているのがわかります。ブルーマウンテンなどのいわゆる高級豆とされるようなものに始まり、メキシコサンパウロなど「こんな産地の豆もあるのか」と感心してしまうもの。そして、お店オリジナルでブレンドをされた「モカスペシャルブレンド」や「黒門グルメブレンド」などのブレンド豆が目に入ります。正直に言って、コーヒー初心者の私は何を選べばよいか悩んでしまいました。

こうなったらお店の人に聞いてみるのがよいだろうと考え、奥で作業をしていた店員さんに声をかけます。「すみません。酸味があってやわらかめの苦味の豆がいいのですが、なにがいいですか?」と。すると、「そしたらこれだね」とだけ返答があり、モカスペシャルブレンドを指差されます。お世辞にも手取り足取りの接客とはいえませんが、自信を持って瞬時に指差されたので、逆に迷いなく買おうという気になりました。「じゃあ、これをください」と言うと、「300グラムからなんだけど、どれぐらい?」と言われたので、分量がわからない私は「300グラムで」と応じます。値段に目をやると、モカスペシャルブレンドは300グラムで1410円(税込)とありました。スーパーで買うことを考えればやや高い印象を受けますが、コーヒー豆の専門店であれば200グラムで1500円以上する場合もあります。300グラムで1500円を切る価格ならばお手ごろといえるのではないでしょうか。

このお店のポイントは注文後に焙煎をするということ。300グラムを測りとられた豆は焙煎機にかけられます。10分程度で焙煎が完了するため、高速焙煎機といった感じです。

機械に豆が投入されてしばらく経つと、ふわりとコーヒーの芳しい香りが立ち込めます。思わず目じりが下がってきます。「待っている間にどうぞ」と渡された黒門グルメブレンドをすすってみると、コクもあって濃厚な香り。「あ、こっちにすればよかったかな」と思わせるようなしっかりテイストです。のんびりと黒門市場の人並みを眺めていると、焙煎が完了しました。言えば豆を引いてくれるので、家で飲むときも楽チンです。早く自宅で飲みたいと思い、そそくさと家路につきました。

 

味は文句なし。ただ、購入時の量にはちょっと注意も。

そして帰宅後。いざコーヒーを飲んでみると、店員さんの自信満々の指差しポーズに納得です。ひとくち口に含むと、まずやわらかい酸味が押し寄せます。その後を追いかけるように、丸い苦味と甘みのある、でも香ばしいコーヒーの香りが続きます。「こりゃあ贅沢な味だわ」と喜んでしまいました。ちなみに、その後もこのコーヒーを毎日飲んでいたのですが、300グラムは結構な量です。我が家では私と奥さんの二人が主たる消費担当者なのですが、それでも十分1月弱はもちそうな雰囲気です。どうしてもコーヒーは焙煎から時間が経過すると味が落ちるため、おひとりさまで購入時はコーヒーのヘビードリンカーでないと厳しいかなと思った点はちょっとしたアドバイスとして書き添えたいと思います。

 

グリーンビーンズパーラー

住所:大阪府大阪市中央区日本橋1丁目22-18

電話:06-6649-8477

営業時間:9時30分~19時

定休日:無休