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ちょっと一杯飲もうと思ったときに、日本橋界隈にいたらどこに行けばよいのか?

これは正直に言って結構悩むところです。というのも、そもそもいわゆる居酒屋が少ないため。あるといえばチェーン店の居酒屋がメインです。でも、そんなお店に行くのは面白みがありません。どうせなら胃袋も、懐も納得するようなお店でお酒を酌み交わしたいもの。そんなニーズに応えてくれるお店をようやく発見したのでご紹介します。

 

居酒屋不毛の地。日本橋に現れた「使える」お店

居酒屋選びの基本三原則は、「安い。うまい。愛想がいい」だと考えます。お金を出せばおいしいものを食べられるのは当然です。したがって安くてうまいものこそが求められます。また、愛想がよく提供が早いということも居酒屋にとっては非常に重要です。

というのも、居酒屋で飲む場合、大抵お酒と食事を交互に口に運びます。手元にあるお酒にマッチするだろうと考えてつまみをオーダーするわけです。そうであれば、サクッと出てきて、そのつまみとお酒のマリアージュを楽しみたいと考えるのが人情ですから。

もちろん気持ちよく楽しむためには愛想のよさは大前提として必要です。

「なんだ。それって飲食店にとって当たり前の3つではないか」と思われるかもしれません。しかしながら、この3つがそろっていないお店の多いこと。チェーン店の居酒屋を否定するわけではありませんが、どこかしら機械的に応対されたり、味が画一的であったりとピンとこないことが多いのが実情です。

したがって、さきほど示した三原則は当たり前のようで難しい三原則だと言えるのではないでしょうか。

今回ご紹介する「立ち寿司ホルモン 新鮮や!」はこの三原則をしっかり守っているお店だと断言できます。日本橋界隈では珍しいとも言える、「使える居酒屋」です。実際、これまで何人かの友人を連れて行きましたが、「今度は嫁といくわ」と言われたり、「来週また来るわ」と言われたり。結構な評価をもらえています。

 

立ち食いではありません。きちんと座って食べられます。

さてさて、そんな「立ち寿司ホルモン 新鮮や!」ですが、あらかじめ断っておくと「ホルモン」はメニューに並んでいません。むしろ海鮮と寿司を楽しむお店と考えたほうが正しいと言えます。また、「立ち寿司」というネーミングから「立ち食い寿司なのか?」と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。お客さんはすべて着席しています。というわけで、ある意味で看板に偽りありなのですが、そこは「話のネタ」と割り切ってほしいところです。

 

堺筋沿い。夜遅くまで営業しています。

お店の場所は、至極簡単です。堺筋の日本橋三丁目交差点に行きます。そして東サイドの歩道を北上。1つ目の右折路をやりすごし少し進んだ場所に現れます。白い看板に、無造作にペンキで「立ち寿司ホルモン 新鮮や!」という文字が大きく描かれていますので、まず迷うことはありません。

訪れたのは午後7時半。居酒屋にとってのピークタイムとも言える時間帯です。ガラリと引き戸を開けて中に入ると、カウンターまできっちりと満席状態。予約をしていたため、すんなりとカウンター席に案内されます。後から訪れたお客さんは満席であることを確認して退散していきました。ここに訪れる際は、ぜひとも予約はしておきたいところです。

店内は、L字型のカウンターがあり、おおむね10人ほどが腰掛けられます。一方、店内の壁際には4人掛けの席が3セットほど並んでいます。さほど大きなお店というわけではありません。

カウンターの椅子は、木箱に座布団を置いただけの代物です。どこか海辺の居酒屋のような風情があり気の置けない雰囲気があります。

ちなみにお店は、午後11時までの営業です。もし予約を取らずに行くのでしたら、午後9時以降がおすすめです。この時間帯であれば、座れる確率が高いと言えます。

 

ひとまず頼むべきは「マグロ」関連のメニュー

こちらのお店でまず頼むべきは「マグロ」関連のメニューです。たとえばマグロの中トロブツでは、小鉢に山盛りのマグロが盛られます。うれしいポイントとしては、茎わさびが添えられていて、食感の変化まで楽しめるということ。もちろん、マグロは脂身がトロットロです。正直、これを2つばかり頼んで、白ごはんと一緒に搔きこみたいという衝動にすら駆られる逸品です。にもかかわらず、お値段800円というのがすばらしいポイント。

トロをてんこ盛りで食べたければ、「メガトロフィーユ」2000円をオーダーすれば、山盛りのトロが到着します。3~4人でも、トロまみれになれるためお得です。

 

押えておきたい「黒板メニュー」。今回はハマチの塩焼き

通常メニューもなかなかすばらしいものがならんでいますが、お値打ち品は黒板メニューです。ここには、その日のおすすめ料理がまとめられているのですが、訪問した日で言えば「ハマチ」の塩焼きがありました。大皿にどっかりとハマチが盛られているのですが、量に反してお値段は控えめのなんと800円。これだけでもおなか一杯になりそうなボリューム感があり、サービス精神が見て取れます。

一方、シメに向かって頼むべきはやはり寿司です。とりわけ、巻物は非常にお得感があります。特に食べてほしいのは「トロ鉄火」と「穴子涙巻き」です。トロは先ほど示したように味が抜群ですから、巻物にしてまずいはずがありません。また、穴子の涙巻きはホクホクのやわらかい穴子に茎わさびを添えて細まきにされているため、あっさりと食せます。

これにサイドメニューから「赤だし(具は玉か魚からチョイスできます)」300円を頼めば、幸せの極地。そこらへんの鮨屋にまけない満足感が得られます。

 

意外にうれしい持ち帰り対応

そして、意外にうれしいポイントとしては店内で提供されている寿司のメニューはすべて持ち帰り対応が可能という点です。お父さんが実際の店舗で舌鼓を打ち、お家で待っている奥様へ罪滅ぼしとして寿司を持ち帰る、なーんてことも可能です。

訪問した日は、酒をしこたま飲み、マグロのブツ、マグロのユッケ、大アサリのしょうゆ焼き、海鮮の塩バター炒め、ハマチの塩焼き、巻物、お持ち帰りの寿司などなどフルコースを堪能したもののお会計は2名で1万1000円。ちょっとしたチェーン店の居酒屋で飲むのとさほど変わらない金額でした。

店員さんも終始にこやかに応じてくれますし、見送りの際はふかぶかとお辞儀をしてくれるなど、非常に行き届いた対応。まったく不満な点がありません。

自信を持っておすすめできるお店です。

 

立ち寿司ホルモン 新鮮や!

電話:090-1243-0427

住所:大阪市中央区日本橋2-8-16

営業時間:11時30分~14時 17時~23時

定休日:日曜日