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日本橋と言えば、脊椎反射で「アニメ」「サブカル」という言葉が思い浮かぶかもしれません。しかし、歴史を振り返れば、日本橋は「市場」と「問屋街」であったという経緯があります。今でもその面影は残っていて、日本橋を散策すると様々な問屋がしっかりと営業しているのがわかります。市場については言わずもがな。大阪の台所、「黒門市場」がひかえています。

普段、食料品を買うときに「スーパー」で済ませるのではなく、こうした市場に行くことは楽しいものです。こんな魚があるのか、こんな調味料があるのか、と驚くものです。

もっとも、黒門市場はかなり広く「どの店に行けばいいのか?」と迷ってしまうというのが難点の一つではないでしょうか。買って安心感のあるお店に巡り会えるかどうか、というのが重要です。

そんなわけで、今回は黒門市場の中で「ここに行けば間違いないよ」というお店を紹介します。それが「黒門中川」です。

専門店と互角に戦うスーパー

 

どんなお店か、と言えばズバリ「スーパー」です。「え?市場のことを言っておきながらスーパーを薦めるのか?」と言うツッコミが各方面から飛んでくるのがなんとなくわかる気がしますが、「良い店は良い」のです。

というのも、考えてみてください。鮮魚なら鮮魚、野菜なら野菜と専門店がしのぎを削る市場、しかも大阪の台所である黒門市場で「オールラウンダー」のスーパーが生き残るのはどれほど難しいことか。品揃え、鮮度、価格、どれを取っても専門店に負けないレベルでなければ、お客がいなくなってしまいます。にもかかわらず、黒門中川はしっかりとお客さんをつかんでいます。これが良いお店であるという何よりの証拠ではないでしょうか。

さて、では黒門中川の良さはどこにあるでしょうか。それについて念入りにご説明していきましょう。

まず初めに、「旬なものを安く揃えている」ということが挙げられます。例えば、春先であれば果物のいちご。これがかなり安い金額で出ていたりします。しかも、百貨店ならば1000円を軽く超える「さくらももいちご」が結構お手頃な価格で手に入ったりするから驚きます。

野菜や果物だけではありません。魚や肉も豊富です。例えば、魚で言えば、サバであれば切り身はもちろんのこと、一尾丸ごとで販売するなどもしています。昨今のスーパーの場合、切り身しか置いていないケースもあるなど「売り方」の幅が狭い場合がありますが、黒門中川ではそんなことはありません。訪れた時のラインナップで見れば、イサキ、イワシ、サバ、鮭、カマス、金目鯛、カワハギなどなど。およそ普通のスーパーでは取り揃えていないであろう種類まで並んでいます。

黒門中川の品揃えは、多品種だけではありません。1種類だけをピックアップしてみた場合に、産地の異なるものをラインナップしている点も優れたところと言えます。例えば、イクラであれば、ロシア産、チリ産、岩手県産と揃っていました。「こちらの方がうまそうだ」「こちらの方がお得だ」と言った判断ができるのがなんとも嬉しいところです。

「問題は味ではないか?」との声が聞こえてきそうですが、それについても「安心してください」と答えたいと思います。最近訪れた際に、熊本産の黒毛和牛しゃぶしゃぶ肉と、岩手県産のイクラを購入しました。しゃぶしゃぶ肉は、やわらかさ十分。脂身のコクのある旨味も十分。濃いめのゴマだれで食べても、しっかり肉の味を感じられて満足な品でした。

一方、イクラはプチプチとした食感があり皮はふやけておらず、イクラのエキスも濃厚で納得の品質でした。というわけで、私の感覚ではありますが品質面においても、申し分ない内容ではないかと思われます。

 

24時間営業がありがたし

黒門中川の特筆すべきポイントのひとつに営業時間があります。なんと、24時間営業です。夜半に訪れたとしても、他のお店が閉まっている中、煌々と明かりのつく店舗に出会えます。

ちなみに黒門中川への行き方は、簡単です。日本橋1丁目交差点の南東から、堺筋沿いを南下します。すると、進行方向左手に黒門市場への入り口が現れます。おそらく「本黒門らーめん」が角にあると思います。そのまま黒門市場に入っていき、初めて出くわす十字路を右折。しばらく市場の通り沿いに南下すると、進行方向右手側にお店が現れます。「生肉市場」「果物市場」「野菜市場」と大きな看板が出ているため、間違うことはないはずです。

最後に、やや脱線した話かもしれませんが、黒門市場についての注意点を。とにかく年末は非常に人手が多い場所です。自分のペースで歩けないほどの人混みに出くわします。そんな中、各店舗が「ふぐ」や「マグロ」を売っているのですが、「年の瀬価格」として普段よりも値段を釣り上げて販売している店舗があったりします。たまにしか黒門市場に訪れないという人であれば、「それが通常価格」と思うかもしれませんが、騙されないでください。ただ、黒門中川は、年の瀬だろうがなんだろうが、安定的にお手頃価格で販売しているため、安心して買い物できるということはお伝えしたいと思います。

 

黒門中川

住所:大阪市中央区日本橋1-21-5

電話:06-6646-6601

営業時間:24時間

定休日:年中無休

ホームページ:http://www006.upp.so-net.ne.jp/kihatirou/index.htm