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カレーとひとくちに言っても、さまざまなジャンルがあります。インド風のカレー、給食で出てきたようなカレー。ドライカレーなんていうのも一つのジャンルとして考えても良いかもしれません。

そんな中でも、「欧風カレー」と言うと皆さんどのようなものを想像するでしょうか?おそらくパッと想像するのが、洋食屋さんで頼んだら出てくるようなカレーではないでしょうか。ゴロリとしたお肉、やや大ぶりな野菜。これらがトロリとしたルーに浮かんでいる。

多くの日本人がカレーと聞いて思い浮かべるタイプが「欧風カレー」と言ってもいいでしょう。厳密に言えば、スパイスではなく「カレー粉」を用いること。ブイヨンなどを用いたスープにカレー粉を入れて味を整えていくこと。などがポイントになります。多くはビーフを用います。

ちょっと脇道に逸れますが、インドカレーではビーフはほぼ使いません。と言うのも、ヒンズー教が牛肉を食べることを禁じているからです。この意味では、牛肉を使うことも欧風カレーのポイントとして挙げられるのではないでしょうか。

庶民派プライスがうれしい欧風カレー店

 

さて、少々ウンチクが過ぎたところもありますが、誰もが大好きな「欧風カレー」を真面目に作っているお店が日本橋にあります。それが「英登」です。

非常にわかりやすい場所にあり、まず迷うことはありません。堺筋沿い、日本橋4丁目交差点。こちらの南西角です。電気店や、餃子の王将などに紛れて、やや控えめな店構え。うなぎの寝床状にこじんまりした店舗です。店の外からでもメニューが選べるようにカレーのラインナップが記載された看板が備え付けられています。カレー屋さんと言うよりも、「カレースタンド」と言う方が、正しく雰囲気を言い当てているかもしれません。

「押してください」と書かれたボタンを押し、自動ドアをくぐるとすぐさま、プーンとスパイスの香りが鼻をくすぐります。店内は8席程度のL字型カウンターがあるだけです。そのカウンター内では、せっせと店主がカレーを作っています。カウンターに腰掛けて店内をぐるりと見回してみます。

カウンターの奥にはカレーのラインナップが記載されたメニューがあります。基本的にカレーにトッピングをすると値段が上がっていくと言う形式であることがわかります。基本になるカレーライスが550円(税込)とかなりお手頃な設定です。ミックスフライカレーは、トンカツ、エビフライ2本、コロッケ1つが載って1000円(税込)と言うのもかなりコストパフォーマンスが高いと思われます。「うーん。庶民の味方やなあ」とうなずいてしまいます。

ちなみに、プラス150円すればコーラやアイスコーヒーなどを食後に飲めると言う「ドリンクセット」も用意されています。

店内の片隅にテレビが設置されていて、店主が見られるようにしているのは「まあ、よし」としましょう。

店頭にも大きく写真掲載されていたこともあり、今回はカツカレーをチョイス。カツが載っているにもかかわらず700円という庶民の味方プライスです。

 

英登のキーワードは「甘さ」にあります

 

オーダーが通って実際にカレーが到着するまで10分ほど。カツを一から揚げているためです。できあいのカツをカットして載せるのとは異なり、しっかりサクサクを味わえるため嬉しい提供スタイルです。

到着したカレーは、楕円形の平皿に行儀よく盛り付けられています。しっかりサフランライス。そこに野菜は溶けきっている状態のルーが神々しく輝いています。カツはスプーンですくって食べやすいように小さめにカットしているという配慮があります。

さてさて実食。まずはルーとライスだけをすくって口に運びます。英登のカレーの特徴は、ズバリ「甘み」です。甘みと言っても、野菜をしっかり炒めた結果に現れるくどくない甘み。ハチミツやリンゴなどを使った場合のストレートな甘みではないところに特徴があります。ここにしっかりとしたスパイスの辛さや香り、ビーフのコクが加わることで、奥行きのある味わいが実現。水を飲まずに完食できる絶妙なバランスに嬉しくなってしまいます。

そして二口目はカツも合わせていただきます。絶妙な厚さです。衣のサクサク感を味わえるし、それがルート合わさった時の美味しさもある。もちろん、カツの肉感も良いです。全体を通じて、バランス感に優れるカレーライスだと感じました。家の近くにお店があれば1週間に1回は来てもおかしくない

「いつ食べても安定のおいしいさ」があるカレーと言えます。

 

スルスルと食べ終わると水を一口。カレーの後に口にする「お冷」ってなんておいしいのだろうか、と一人納得してしまいます。食べるのに夢中で気づかなかったのですが、お客さんが入れ替わり立ち替わり入って来ます。そして、その多くが慣れた口調で「お決まり」のメニューを頼んでいるようです。

やはり、普段使いのカレー屋さんとして人気を博しているようです。

そのことに妙に嬉しくなりつつ、店内をぼんやり眺めていると、なんとシーフードカレーは小エビなどを煮込んだルーを別に用意しているということがポップに書いてあるではありませんか。これは次回、必ずシーフードにもチャレンジしなければと思いました。

 

英登

住所:大阪府大阪市浪速区日本橋5-10-18

電話:不明

営業時間:11時30分~21時

定休日:不定休