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日本橋はラーメンの激戦区です。しかも、最近になって新店が続々とオープンしています。エリアで言えば、オタロード周辺はもちろんのこと、いわゆる裏なんばエリアにも新店がみつかります。ただ、ラーメン店、生き残るのが本当に厳しい。できたと思ったら消えている店舗なんてザラにあります。そんなわけで、ラーメン店については、「見かけたら入っておきたい」というのが実情です。

今回取り上げるお店は、新規にオープンした店舗の中でも特に新しい部類ではないかと思われます。名前は、一真道」。読み方は、イッシンドウとなります。おそらく2017年8月にオープンしたお店です。はじめて訪問したのが8月末ですから、1ヶ月弱しか経過していません。オープン直後のバタバタした時期が落ち着き、ラーメンの質についてもばらつきがなくなってきたと思われるタイミング。実力をはかるには、良い時期ではないかと思われます。

お店はオタロードの南端にあり

まずはお店の場所から。オタロードを南下していき、はじめて信号のある交差点にぶち当たる場所。つまりオタロードの南端、その東側(南下していくと進行方向に対して左手)にお店があります。

堺筋から訪れようと思えば、日本橋4丁目交差点から西に入り、オタロードの南の入口を目指せばよい、ということになります。

お店の外観は、瓦状の屋根が備わった建物に大きく木目風の看板が設置されています。そこに、太い筆文字系の書体で「麺屋 一真道」と描かれています。

店頭には取り扱うラーメンについて、写真入りで掲載されたポップが備え付けられています。

見れば、「鶏塩系」ラーメン、まぜそば、濃厚系つけ麺、横浜家系ラーメンと、なんと4系統ものラーメンを展開しているというではないですか。1種類でもしっかりしたラーメンを作り込むことは大変なのに、まったくジャンルの異なるラーメンを4種類も。チャレンジ精神旺盛なのか、はたまた無謀なのか。興味が湧くところです。

 

今回選択したのは横浜家系ラーメン

店に入って腰掛けようとすると券売機で食券を買って欲しい旨を説明されます。これはうっかりとばかりに、入口の左サイドに置かれていた券売機に向かいます(入口から券売機が死角となる位置にあるため注意が必要です)。私は横浜家系ラーメンである「横浜家系濃厚醤油豚骨らーめん」(税込み720円)をオーダーしました。ついでに煮卵をトッピングです。高校、大学と横浜界隈で生活したため青春の味と言えば、横浜家系ラーメンだからです。しかし、だからこそ横浜家系ラーメンにはうるさい方です。

若干、脇道にそれますが横浜家系ラーメンについて少々。横浜家系ラーメンは、基本的に中太麺をベースにした豚骨醤油のこってりラーメンのことを言います。横浜駅を本拠地にする「吉村家」が発祥とされていて、そこで学んだお弟子さん達が、屋号の「家」の文字を引き継ぐ形で、お店が増えていき、いつしか家系ラーメンと呼ばれるようになりました。ちなみに、先述の「吉村家」は「よしむらけ」ではなく、「よしむらや」と読みます。にもかかわらず、家系ラーメンは、「いえけいラーメン」と発音します。(ちなみにちなみに、横浜家系ラーメンでは、横浜市内にある「六角家」がおすすめのお店です)

さてさて、注文して10分は経っていない頃合いでラーメンが到着しました。

茶色がかった豚骨醤油スープに、中太麺が見え隠れします。丼の縁には整然と大判の海苔が3枚ささり、ぶ厚めのチャーシューが1枚。そしてほうれん草が載せられています。

基本的な家系ラーメンのスタイルです。ただ、正統派の家系ラーメンの場合、チャーシューはどちらかというとハム系のスタイルですが、こちらの店舗は煮豚っぽいチャーシューです。濃厚な豚骨醤油ラーメンの場合、ハム系の方がスープとチャーシューの絡みがよく、煮豚のダシ汁ともかちあわないというメリットがあります。そのため、チャーシューが煮豚系であるというのは、若干残念なポイントです。

 

いざ実食。麺のうまみとバランスの良さが特徴

さてさて、いざ実食です。ズルっと麺をすすると非常にスープとの絡みがよい。ひとすすりでたっぷりとスープが口に運ばれます。脂の塩梅もそこまできつい部類ではない(家系ラーメンとしては)ので、サクサクと食べ進められる感じです。家系ラーメンとしてありがちな失敗は、醤油の辛さが立ちすぎ。あるいは反対に弱すぎ、というものがあります。しかし、こちらのラーメンはそれがない。脂の濃さと醤油の強さのバランスが良いのです。

それをシコシコしたうまみのある麺が受け止めているという感じです。麺がやたらにうまいので店員さんにそのことを伝えると、こだわった製麺所から麺を仕入れているとのこと。納得がいきました。

ひとことで言えば、「よくまとまったバランスの良い」ラーメンです。もっとも、横浜家系ラーメンといえばパンチの強さだろ?と考える人にとっては幾分物足りないのかなあ、という感じは受けます。

個人的に残念なところは、家系ラーメンといえば卓上の必須アイテムとして「GABANのコショウ」があるべきなのですが、コショウが見当たらず。泣く泣くコショウなしで食しました。

実は、こちらの店舗にはこの訪問以外でも訪れており、まぜそばなどにチャレンジしましたが、なかなかの出来でした。これだけの種類の麺を、すべて楽しめるレベルに仕立て上げる力量には感心します。例えば、味の好みが異なる友達数人で連れ立ってラーメンを食べたいという場合に、このお店が活躍するのではないでしょうか?

 

麺屋 一真道 日本橋店

住所:大阪市浪速区日本橋4-17-14

営業時間:11時30分~22時

定休日:不定休

電話:06-6599-8982