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元祖、本家・・・。麺類には「我こそがこの味の開発者だ」と言いたがる傾向があります。それだけ、そのラーメンを開発し、味を守り、ファンを増やしていくことが大変だということです。派生的にでてきたラーメン店は、それだけでやや下に見られる傾向がないとは言えません。例えば、関西には本家本流の二郎ラーメンはありません。あくまで、らーめん二郎を「模倣」し、自己解釈した「ディフュージョン系ラーメン」があるばかりです。

そんななか、東京発できちんと本流の流れを組むつけ麺を食べさせるお店があります。それが「大阪大勝軒」です。

大勝軒とは?

もともと東京の東池袋で開業されたのが「大勝軒」でした。そこでは、「特製もりそば」と言って、麺とスープを別で提供するスタイルが誕生しました。

そして、そこで修行を積んだお弟子さん達が全国各地でのれん分けを行ったお店があります。

それが大勝軒「のれん会」という名前で展開されていて、北は青森県から、南は沖縄県まであります。もっとも、関西には大阪の日本橋にしかお店がないということですから貴重な存在です。

 

大勝軒は、日本橋の西サイドにあり

さてさてそんな大勝軒の行き方についてです。非常にわかりやすい場所にあります。なんばCITYから行くのが簡単です。

まず、なんばCITYの南サイドに出ます。そうすると交差点としては難波中2丁目に出ます。そこから、オタロード方向(東方面)に向かって歩いていきます。

ワンブロック歩くと信号が見えます。ここで右に(方角で言えば南に)行く道に少し入ったところにお店があります。

「東京東池袋 大阪大勝軒」と、白地に黒文字の看板があります。看板を見ると、大阪推しなのか東京推しなのかわからないところはご愛嬌です。

店先にある券売機で食券を購入してから店内に入るスタイルになっています。

 

大勝軒の正統派つけ麺とはいかに?

さて、食券で何を買うか悩んでいましたが、ここはやはり王道のつけ麺を選択です。ただ、肉好きの性分からチャーシューつけ麺を選択することにしました。お値段は並盛りでちょうど1000円なりです。

昨今、チャーシュー麺やチャーシューつけ麺ならばおよそ1000円はするものと覚悟しているところがありますが、これが1000円を切る設定であれば、お店の姿勢に感動するものがあります。この点でいえば、大勝軒さんは、一般的な価格設定だと言えるのではないでしょうか。

食券を購入後お店に入ると、店内はすごく狭いうなぎの寝床のようなつくりになっています。数えればわずか9席です。「こちらへどうぞ」と、奥から2番目の席をあてがわれました。狭い店内で、どうにかこうにかえもん掛けに上着を引っ掛けます。机にはお酢、コショウとつまようじ、お箸と最低限のセットのみ。つけ麺一本で勝負する気概が伺えます。

ほどなくして、自分の前につけ麺が到着です。麺はどんぶりに結構な量が入っています。聞けば、並でも約400グラムの量と言うことですから、ボリュームがあります。麺には具材が一切載っていません。よほどの大食いでなければ、十分満足できる量ではないでしょうか。とてもつややかな麺で、心の中で「二枚目やなあ」とつぶやいてしまいました。

つけ汁の方はと言えば、パッと見てスープしか見えません。スープの中にすべて具材が入っている形式です。穿り返してみると、スープの中から大量のチャーシューが現れます。薄く、でもしっかりと炊かれていて表面にチャーシュー汁が染みているのがうかがえます。きちんとした仕事です。

 

いざ実食。つるしこ麺が、あっさりつけ汁にマッチする

 

ピカピカに光る麺を、つけ汁に投入し「ズズっ」とひとすすり。つけ汁は、甘辛テイストできわめてあっさりです。どちらかと言えば甘みが強く、濃厚とんこつ醤油系のつけ麺が好きな人には合わないかもしれません。特筆すべきは、香りのバランスです。甘辛のほどよいつけ汁の味を追いかけるように、塩梅のよい魚介ダシの香ばしさが追走をかけてきます。そこにプリプリ、シコシコした食感で、のどごしのよい麺ですから、サクサクと食が進みます。

ここのつけ麺を食べると、「パンチだけが味の決め手じゃないんだぜ?」とお説教を受けている気にすらなるから不思議なものです。当初400グラムの並盛りすら多いのではないかと思いましたが、なんてことはありません。あっさり食べられてしまいます。

「これなら大盛りだっていけるかもしれないな」と思っていると、隣に座っている人のもとに大盛りの麺が提供されました。パッと見ると、どんぶり、いや、鍋?に盛り付けられた親の敵のような量の麺。すぐさま、「並盛りで十分だわ」と思い直しました。

 

こちらのお店は、スープ割りをお忘れなく!

 

さて、食べ終えたらお楽しみはスープ割りです。むしろ大勝軒は、スープ割りまで含めて「100%味わえた」と言えるのではないでしょうか。

というのも、頼むとスープの量をしっかり考えて注ぎいれ、ねぎをバラバラッと振りかけてくれます。きちんと「料理」として成立させようとバランス調整をするわけです。すすれば、つけ汁の時よりも魚介ダシが強く顔を見せ、そこにねぎの風味が加わり、良質なスープになっていることがわかります。手抜き一切なし。王道としてお店を増やしている理由を体感できます。

 

キワものばかりを食べていれば、ぜひ一度訪問して味わってほしいと思う「王道つけ麺」でした。

 

店舗情報

 

大阪大勝軒

住所:大阪市浪速区難波中2丁目1-12

電話:06-6641-6688

営業時間:11時〜22時

定休日:年中無休