18 ENTRY

はじめに言いましょう。私はジロリアンです。ジロリアンとは、東京は三田に本拠地を構える「らーめん二郎」のファン(しかもディープなタイプ)を意味します。

ただのラーメン好きではございません。古い昔、私が通っていた大学の門前にその店はあり、店主が難しそうな顔をして、まるで魔女が秘薬でも作るかのように鍋に棒をつきたて、グルグルとスープをかき混ぜていました。そこに週一回は通い、「ヤサイニンニクアブラ」と呪文のようなオーダーを唱え続けていたのです。もはや、二郎のスープが血となり、二郎のブタが筋肉になり、二郎の麺が骨となっています。

だからこそ、そこらへんの「二郎系ラーメン」にはとても厳しい目線を向けてしまいます。「だったら本店で修行してちゃんと二郎を名乗れや」と。

 

二郎系まぜそばに疑問あり

 

そういった二郎への偏狂的愛を持った人間がまとめているという前提でお読みください。

愛ゆえに、「二郎系まぜそば」なるものに疑問を持っているのだと。

そもそも論として、二郎は濃い目のしょうゆスープにこれでもかというアブラがあって、はじめて極太麺に渡り合えるバランスが成立します。それをスープなしのまぜそばでバランスを保とうと考えるのには無理があると考えるからです。今回ご紹介する「麺屋ガテンZ」は、まさしく二郎系のまぜそば筆頭格です。

シビアな目線で訪問しました。

 

お店の場所について

 

さて、麺屋ガテンZはオタロードをしばらく南下した場所にあります。目印となるのはアニメイトやメロンブックスが入居するビル。それをすこし越えたところにあるセブンイレブンです。その向かいにお店があります。

お店の前には、「ちょっと派手すぎじゃないか?」と思う「麺屋ガテンZ(ゼットの部分はドラゴンボールZを思わせるデザイン)」が飾られています。

一方、「ヤフー最強の次世代らーめん日本一決定戦」で何年に優勝した!といったことも派手派でしくプッシュされています。しかしそれは2014年のこと。もう何年も前のことです。そこから進化していなければならないし、過去の栄光をまだPRしつづけるのはいかがなものでしょうか。それだけうまくなければ、まったく意味がありません。要は、うまいか否か。その一点に尽きます。

 

食券を購入して、いざ決戦の場へ

 

「麺」と描かれた暖簾をくぐり、引き戸を開けて店内へ入ります。中は、うなぎの寝床のような形状で、先客が数名いらっしゃいました。まずは入った直後、右手にある券売機で食券を購入します。カレーまぜそばなどの変化球もありましたが、今回のチョイスはこちらのお店で一番ベーシックな「MAZEそば(760円)」をチョイスします。ただ、マヨネーズトッピングをすることにしました。

そして、いざ決戦の場であるカウンターに向かいました。

ふと机の上を見ると、ポップがあります。そこには「無料トッピング」としてMAZEそばの場合、「ヤサイ、ニンニク、アブラ」は増量が可能である旨が書かれています。ここらへんが二郎を意識した構成になっているところです。ならばこちらも通常仕様とばかりに、ニンニクあり、ヤサイは通常量、アブラはマシとしてオーダーを通しました。

 

ジャンキーではあるが、二郎性はナシ

およそ10分程度で自席に着丼となりました。広めの器には、一面にマヨネーズがかかったまぜそばです。チャーシューもあります。「う~ん」と疑問点が生じます。そもそも、ブタに迫力がありません。加えて、ニンニクがおごそかです。もっと、バラっとかかっていてよいのに。一方、マヨネーズはこれでもかと掛かっています。反対に野菜の量は通常仕様の場合少ない印象です。これならば、ヤサイマシにすればよかったと後悔しました。

一抹の不安をおぼえつつ、下に隠れた麺を上に持ってくる「天地返し」の要領でまぜます。そして、ズゾッとすすります。

「う~~~~~~~ん」と、思わず考え込んでしまいました。確かに、ジャンキーです。麺は太くてもっちりしています。味もマヨネーズやニンニクが手伝って濃い目ではあります。しかし、それだけです。なんだかものすごいパンチ力はあるんだが、テレフォンパンチのストレートしか打てないボクサーのようです。「気持ちはわかるが練習が足りない」といったところです。

やはり、汁ナシのまぜそばで極太めんとバランスを取ろうと思ったら、二郎系に走るのは危険なのだなあと実感します。むしろ、例えば魚粉の力を借りるとか、アブラを使うにしても鳥を煮出したものを使ってクリーミーさを演出するとか、いろいろな技を駆使しないと成立しないと思い知らされました。

気持ちはわかるし、ジャンキーというコンセプトは明確ではあります。しかしながら、その果てに二郎風にいきついてはダメです。せめて、そうであればブタに迫力がほしいと感じてしまいました。

精進を求めたい、そんな気持ちで食べ終わりお店を後にしました。

 

(店舗情報)

麺屋ガテンZ

住所:大阪市浪速区日本橋西1-1-5

電話:050-5594-6138

営業時間:昼11時30分〜16時までに入店 夜18時~22時までに入店

※土日祝日は昼11時からとなります。

定休日:無休