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去る先日、身も心も疲れ癒しを求めていた僕に対して友人がこう言い放った。

「メイドカフェとかええんちゃうん?」

は!?

いやいやいやいや…知ってるけど…メイドカフェの存在はもちろん知ってますけども…

「メイド」とか「癒し」ってのは飽く迄建前であって、雰囲気を楽しむものじゃないのか?本当に癒されるものなだろうか?

むしろ従業員や周りの客のテンションについていけずに逆に疲れるんじゃないだろうか?

僕はそう思っていたのだが、まぁメイドカフェに行った事も無いし、最悪体験だけでも得られれば良いか、と半信半疑でその友人の同行(というかほぼ案内人)のもと、大阪の秋葉原である日本橋に足を運んだ。

いざメイドカフェへ!!

めいどりーみん日本橋オタロード店へ

友人Nの引率のもと、日本橋はオタロードを練り歩く我々。

道沿いに客引きをしているメイドカフェの店員やリフレの店員と思われる格好をした子が多数いた。

「◯◯どうですか〜?」

「良かったら来ませんか〜?」

と笑顔で話しかけてくる制服女子達。

飲み屋の客引きみたいにしつこくもなく、歩いているだけで癒されると言っても過言ではない。

僕はこの時この声をかけてくる子達の中から、印象の良い店を選んで出向くものだとばかり考えていた。

しかし、そんな考えをよそにずんずんとヲタロードを南に向かって歩き続けるN…!!

筆者「店どうする?」

N「もう決まってるから。」

筆者「え?」

N「俺がこの前踊らされたとこや!!」

いや知らんがな!!!!

僕は自分が癒しを求めて来たのであって、決して踊りに来た訳ではない。

僕が踊る事によって僕自身に癒しが生まれる訳ではなく、また恐らくメイドや他の客も癒やされる事はなかろう。

そんなNが率先して僕を連れて来たのが『めいどりーみん 日本橋オタロード店』だ。

 

入国の儀式

ここは店の外にゲージがあり商品が展示されていたり、メニューが置いてある。

僕はどんなコンセプトの店なのか全く理解していなかったので、入る前にまずはそれに目を通しながらも、店内の様子を伺っていた。

週末の夕方であったが席がまぁまぁ埋まっていて、キャスト(メイドさん)も忙しそうにしていた。

すると1人のキャストがこちらに気付き向かってきた。

「ご主人様、おかえりなさいませですか〜?」

なっなっなっ、なんじゃこりゃぁぁああ!!!?

さっそくだが度肝を抜かれた。

当然だが意識が違う。入店前にして既に世界観が出来上がっているのだ…!!

いや、「世界観」なんて言葉を使うのはメイドに失礼だ。こちらにとっては驚く事だが、向こうにとっては当然の対応をしたまでだ。むしろ入店前のこの対応で驚いていては、入店後に感覚が追いつかなくなってしまう。癒しどころではなくなってしまう。

「おかえりなさいませですか?」

との問いかけに、僕は恥ずかしながらも、

「いや〜そういう…おかえりなさいませとかではないんですけども…(笑)」

と対応していると、

「はい。ほら、入るで。」

とN氏。お前慣れてんな。

入店するや否や、簡単に店内の決まり事やシステムの説明をされた…。

そう…

りーみん語で…!!!!

りーみん語とは、『めいどりーみん』に勤務…いや、『めいどりーみん』という夢の国に住んでいるメイド達が好んで使う魔法のコトバだ。これは入店…いや入国後に知った事なのだが、この時は突如のりーみん語に僕は説明が全く頭に入ってきていなかった…!!

説明が終わったと思えば、

「それでは、以上の説明がおわかり頂けましたらポーズを取って “おっけーにゃん” と言って下さい^^」

と言われた。

いやできるかい!!!!

恥ずかしくてこんなんできるかい!!!!

しかしこの「おっけーにゃん」が言えないと、この魔法の国に入国できないらしい。

実は店内の扉は魔法の国への入り口になっているらしく、言わば僕たちは今、入国審査を受けている状態なのだ。

パスポートも旅券もビザも要らず、身分問わず誰でも入国できる魔法の国…それが今目の前にある…

メイド「それではいきますよ〜?それでは今の説明、おわかり頂けましたでしょうか!?」

筆者「おっけーにゃん!!^^」(ポーズ付き)

僕たちは魔法の国に入国した…

 

夢の国でのご注文

店内はカウンター席とテーブル席からなっており、僕たちはテーブル席に通された。

内装は淡い色使いで統一されており、ヨーロッパの子ども部屋の様にオシャレでありながらも、どこかメルヘンチックな感じだ。

時期もあってか、そこにハロウィンの装飾がなされていた。

メニューを渡され、セットなどの説明を受けた…。

が、ここでも完全に魔法の国のペースで僕は説明が全く頭に入って来ず、入国経験のあるNが辛うじてシステムを理解していたので、僕に説明をしてくれた。もはやNですら、僕のメイドの様だった。

フードとドリンクやメイドと一緒に写真を撮れるチェキ、お土産などがセットになったメニューもあったが、異国の地で僕の心は完全に置いてけぼりになっていたので、今回は取り敢えずという事で、普通にメイドカフェの定番でもあるオムライスを注文させてもらった。

ちなみに友人のNは、くまさんカツカレーを頼んでいた。(可愛いなオイ!)

メニューはそのままテーブルに置いておいてもらい、それに目を通しこの国のシステムを理解する事にした。

しかし、目を通そうと思ったものの、店内の世界観や周りのメイドさん達の存在に落ち着かず、文の文字が全く頭に入ってこない…。

それ位本当に「異世界感」がすごいのだ。(良い意味です)

メイドカフェの話自体はメディアでも話題になっているし、たまに耳にしたりして知ってはいたが、『めいどりーみん』のそれは事前の僕の想像をはるかに凌駕していた。

心の準備をせずに入国した僕は、実際に起こっている事に子持ちが追いつかず、恥ずかしながらもずっとそわそわしていたのだ・・・。

すごい…すごすぎるよ…めいどりーみん日本橋オタロード店…。

皆さんには是非参考までに、この「夢の国の楽しみ方」に目を通し、事前知識を蓄え心の準備をされてから来店する事をオススメします。

ちなみにメニューを見てるといつの間にか頭にこちらを装着されていました。

どうやら夢の国の住人になると生えてくるそうです。

 

魔法の料理の実食☆

店内の様子に目を当てたり、システムの理解に時間を当てていたら、結構時間が経っていたのか、注文した料理が運ばれてきた。

まずは僕が頼んだオムライスだが、ケチャップで何か描いてくれるというのだ。

定番と言えば定番だが、急に言われるとこれも何を頼めばよいか全く解らなくなる。

ちょうど描いてくれるメイドさんの肩にポケモンのモクローのぬいぐるみが乗っかっていたので、それを描いてもらった。

筆者「いけますか?」

メイドさん「たぶん!大丈夫です!(笑)」

そして完成したのがこちら!!

想像以上のクオリティだ。上手い…上手すぎる…!!

そして味の方だが、正直言うと、こういう店はエンタメ性だけに力を注ぎ、提供される料理などはレンジですぐにできるもので味のクオリティには期待していなかった…。

が、しかし!!これがなかなかにして美味しい…!!

美味い…美味すぎる…!!

どうやら公式HPによるとシェフのスタッフも別にいるらしく、これは予想だが、恐らく料理はレンチンものではなく、ちゃんと丁寧に作られているのだろう。

抜かりない店の拘りを感じた。

意識高いな!魔法の国は!!

ちなみに友人Nが頼んだクマさんカツカレーだが、クマさんが圧死寸前になっていた。

味はやはり美味しいそうです。

 

世界観だけじゃない!!夢の国の催し物☆

料理を食べている時にだが、店内でライブパフォーマンスがあった。

といってもコンカフェの様に大規模ではなく、店内中央にある小さめのステージでメイドさんが1人曲に合わせて踊るのだが、これがまた規模に似合わず楽しかった

他のメイドさん主導でコールもあり、店内の客全員が参加型で楽しめる形式になっていた。

ヲタ芸をする客もいて、そっちはそっちで見物でもあった。

アイドルなどのライブでよく見る光るスティックみたいなものもライブ前には事前に回って販売してくれる。

いや〜コレがまた楽しい。

僕はアイドルのライブとか全く興味が無いのだが、こじんまりとした規模のライブだからか、パフォーマーであるメイドとか客の距離感が近く、店内に一体感が生まれる。

また玄人感ごりごりの雰囲気ではなく、僕の様な素人客でも楽しめるレベルで、USJやディズニーランドのパレードに近いものがあり、まさに誰でも楽しめる空間がそこにあった。

 

ちなみにライブパフォーマンスは有料だが、メイドを指名してオーダーできます。

その指名したメイドがパフォーマンス可能な曲の中から、1曲選んで曲を指名するシステムです。

友人Nがステージで踊らされたと言っていたが、どうやらこの曲を指名した時に一緒にステージに連れられて他の客も見てる中、踊らされたらしい。

この日ライブを頼んだ別のお客さんは、ステージで踊るのを拒否していた。

Nはすごいと思った次第です。

 

さよなら夢の国、出国の時

一通り楽しんだ我々は夢の国から出国する事にした。

国の玄関に入国待ちの人も増え、どうやら夢の国の住民には上弦があり、誰かが国を発たないと他の誰かが新たな住人になる事ができないのだ。

 

別れを惜しみつつ夢の国を出て現実に帰る僕たち。

 

僕は初めてのメイドカフェだったが、はっきり言って癒しは得られた。

メイドさんから…というのもあるが、あの夢の国の雰囲気全体にだ。

まさにUSJやディズニーランドと同じで非日常感を味わえる。癒しも得られるが、それ以上に楽しい。テーマパークに行かなくても、こんなに手っ取り早く非日常感を味わえるなんて、思ってもみなかった。

僕ははっきり言ってメイドカフェを舐めていたし、『めいどりーみん』を甘く見ていた。

今回は本当に驚きに次ぐ驚きで、頭での理解が体験に追いつかずにいたが、次回は心の準備をして来訪し、夢の国を遊び尽くしたいと思う。

 

店舗情報

めいどりーみん 日本橋オタロード店

住所:〒556-0005 大阪府大阪市浪速区日本橋4-16-15

アクセス:南海本線「なんば駅」徒歩5分

TEL:06-6586-6162

営業時間:月~金 11:30~23:00 土日祝 10:30~23:00

席数:27席+テラス席4席

公式HP:https://maidreamin.com/shop/detail.html?id=17